2007.03.11

Visions of Wonder Vol.3

Tommy Wonder師のVisions of Wonder Vol.3です。相変わらずえげつない解決方法を用いたマジックを演じていますが、個人的にはこの巻が一番楽しめました。基本的にマジックは、裏でやっている解決方法なんて、観客にとってはどうでも良いことなので、何をやっていようが問題ありません。がしかし、師が行っている素晴らしいマジックについては、やってみたいなぁと思わせるものが多くあるものの、準備やら工作やらが異常に大変なので、挫折してしまうものばかりです。この巻では、難しいのですが、実現可能なマジックも収録されていました。本当に難しいんだけど…。

・Nest of Boxes…まず、リボンが付いている大きな箱をテーブルに置いておきます。観客から借りた時計をハンカチでくるみ、小さなテーブルに置いておきます。ハンカチでくるまれた時計をガンガンとハンマーで叩きながら、オークションの様なことを行っています。そのうち小さなテーブルは壊れてしまいます。マジシャンは財布を取り出し、替わりに小銭を渡します。さらに鍵を渡します。マジシャンは触らないように大きな箱のリボンを持ちながら、観客に箱を鍵で開けてもらいます。すると中におもちゃの時計が入っています。その裏を回しながら開けると、観客の腕時計が入っています。(2/5)予想も付かない方法で実現しています。さらにこの他にも2つの方法を紹介していますが、どれもこれも難しい方法です…。現象としては物凄い不思議なんですが、これを演じようと思ったら、たくさんの障壁を越えなければなりません。この解説だけで1時間近くありました。

・Coins Across…マジシャンはコインボックスを取り出し、中から銀貨を3枚と銅貨を1枚取り出します。銅貨を左手に握り、銀貨を右手に握ると、銀貨は銅貨に引き寄せられるように、1枚ずつ飛行していきます。さらにボックスの中に銅貨を入れますが、銅貨はボックスを通り抜けてしまいます。次に銅貨も銀貨も左手に握りますが、銀貨が1枚ずつ右手に飛行していきます。最後に銅貨も右手に飛行させようとしますが、左手に全てのコインが集まります。さらに…。(4/5)コインズアクロスだけでこれだけ観客が沸くのも非常に珍しいですが、それだけの面白さはあります。やっていることは難しいのですが、この手順なら少しは練習したくなるかなぁ。地味になりがちなコインボックスを効果的に取り入れています。

・Card Through Handkerchief…マジシャンはデックを取り出し、観客に1枚のカードを引いてもらいます。デックにカードを返してもらい、ハンカチを取り出し、デックをハンカチでくるんでしまいます。デックを静かに振っていると、観客の選んだカードがハンカチを通り抜けてしまいます。(4/5)やっぱりこういった単純なマジックも師にかかれば面白いです。単純ですが、細かいところまで配慮してあります。

・Everywhere and Nowhere…マジシャンはデックを取り出し、観客に1枚のカードを引いてもらい、デックにカードを返してもらいます。デックを裏向きにスプレッドすると、1枚のカードが表向きになっていますが、観客のカードではありません。間違ったカードは、もう間違わないようにテーブルに置いておきます。さらにもう一度カードを取り出しますが、これも観客のカードではありません。そして3枚目もやっぱり違います。マジシャンは困りながら、カードを袖で擦ると、観客のカードに変わります。さらに先ほど間違ったカードも一瞬で観客のカードに変わります。もう1枚の残っているカードも観客のカードに変わってしまいます。デックを良く見ると、全てのカードが観客のカードに変わっています。しかしそれらのカードも一瞬で元のバラバラのカードに戻ります。(3/5)これはとても楽しく観ることが出来ました。マジシャンが困っている様な感じですが、最終的には非常に不思議なことが起こります。

・Ambitious Card Plus Ring Box…アンビシャスカードの手順です。マジックを始める前に小さな箱を出しておき、サインされたカードでアンビシャスカードを行います。一連の手順が終了したら、小さな箱を開けるとカードが折り畳まれて入っています。このカードが観客のサインの入ったカードです。(3/5)アンビシャスカードは好きではありませんが、この手順は非常に面白く観ることが出来ました。最後の箱の中に入っているという現象も緻密な計算がされていて、納得です。ま、私がやることはないでしょうが。

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2007.03.03

Visions of Wonder Vol.2

Tommy Wonder師のVisions of Wonder Vol.2です。Vol.1と同様に相変わらず不思議で面白いマジックを堪能出来ます。しかしながら、その裏では非常に緻密に計算された動きや道具で満載です。かなりの情熱を持っていなければ、なかなか師のマジックは出来そうにありません。現象が起きるためなら、躊躇わずに必要な道具を作ったり揃えたりする情熱がありませんので、演じることは無さそうなものが多いです。かなり観賞用となる可能性が高いです。下に現象を書いている以外にも、ステージのアクト、ゾンビボール(解説のみ)、ブーメランカード、Ring On Ropeの演技と解説が収録されています。師のゾンビボールの演技はかなり観たかった。

・Elizabeth IV…マジシャンは透明のシートに挟まれた、2枚のカードと2枚の紙幣を取り出します。このシートに挟まれたカードが予言になっていて、予言がはずれたら観客に紙幣をプレゼントします。観客に1枚のカードを想像してもらいます。デックを取り出して、想像してもらったカードをデックから取り出し、テーブルに置いておきます。透明のシートの中のカードを確認してみると、1枚は観客の想像したカードです。(4/5)これは非常に強烈なマジックです。しかしながら、日本の紙幣ではあんまりやりたくないようなそんな感じですが、これは作成にも時間もかからずにすぐに作れそうです。

・Rubik's Card…マジシャンはデックと箱を取り出します。箱の中には、トランプの模様が描かれた立方体のブロックと、砂時計が入っています。砂時計を取り出し、箱を閉めてしまいます。観客にカードを1枚選んでもらいます。マジシャンは、砂時計が終わるまでに、観客のカードを立方体のブロックで作り上げると言います。がしかし、箱を開けると既に出来上がっています。(4/5)これはちょっとやってみたいと思いましたが、このギミックを作るのはそれほど難しくはないと思いますが、色々と条件にあった道具を探してくるのがちょっと面倒です…。

・Deja Reverse…マジシャンはデックを取り出し、観客にカードを1枚引いてもらいます。もう1人の観客にもカードを1枚引いてもらいます。デックに引いてもらったカードを返してもらいます。マジシャンは、デックの中で観客のカードをひっくり返すと言いながら、魔法の塩を取り出して、デックに振りかけます。デックを広げていくと、観客のカードがひっくり返っています。これを元通りにして、次の観客のカードもひっくり返そうとしますが、ひっくり返っているのは先ほどの観客のカードです。何度もやりますが、どうしてももう1人の観客のカードがひっくり返らないので、ひっくり返っているカードを破いてしまいます。そこに魔法の塩をかけると…。(3/5)これはかなり現象がはっきりしていて、観ていて面白かったです。カードを破いてしまう、個人的にはあまり好きではないタイプですが、これなら納得です。

・Socked Coins…マジシャンは財布を取り出しますが、がま口に靴下が付いている財布です。その中から5枚のコインと、1枚のワッシャーを取り出します。ワッシャーは脇に置いておきます。観客に5枚のコインを強く握ってもらいますが、マジシャンは1枚を観客の拳の中から抜き取ってしまいます。これを数回繰り返した後、観客にコインを同じ様に強く握ってもらいます。その拳の上にワッシャーを置きます。マジシャンは観客の拳の中からコインを取り出します。観客の手の中を見ると、いつの間にかワッシャーが握られています。(3/5)がま口に靴下が付いているだけでも面白いです。これも今までのマジックと同様に道具を揃えるのが難しい…。

・Cough DROP…マジシャンは丸い缶を取り出します。蓋を開けると、その中には咳止めが1粒入っています。缶の中からポロリと落ちて、マジシャンの見ていない間に蓋の下に入ってしまいます。観客には見えていたのですが、マジシャンは一瞬とまどいながらも蓋の下から探し出します。ハンカチでその咳止めを握ると、ハンカチから消えてしまいます。また蓋の下に入ったのだろうと思って蓋を持ち上げると、少し小さな蓋が出てきます。さらに…。(3/5)この道具は欲しい。マトリョーシカの様にどんどん小さなものが出てくるのは楽しいのですが、こんなのどこにあるんだろうって感じです。単純なネタですが、楽しい。

・Vanishing Bird Cage…マジシャンは鳥かごを持ってしますが、一瞬にして鳥かごは跡形もなく消えてしまいます。(2/5)これはやりたくても出来ない感じです。現象自体は非常に鮮やかに消えるので、やってみたい気もありますが、これは私にはちょっと無理でしょう。なので、やってみたい度は低め。

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2007.02.24

Visions of Wonder Vol.1

先日ようやく入手することが出来たのと、ようやく観る時間を作れることに成功したので、久しぶりにレビューでも書いてみることにします。昨年、大変惜しまれつつ急逝してしまったTommy Wonder師のVisions of Wonder Vol.1です。このDVD自体は色々な方がお奨めしてくれていて、観たいなぁと思っていてもなかなか観る時間が無かったのです。まだVol.1のみしか観ていませんが、非常に不思議で面白いマジックがたくさん収録されています。しかしながら、自分が演じたいものがあるかというと微妙です。ある意味観賞用になりそうなので、やってみたい度は低めになっていますが、観るだけでも十分に面白いし、考え方も非常に参考になりました。このDVDを購入しても出来そうなのが、あんまり無いかもしれませんが、一見の価値ありです。

・The Ring, The Watch, and The Wallet…指輪と時計と財布から金が盗まれ、それらが後日家に封筒に入れられてみつかった話をします。ここで再現してみると言って、指輪を外し、時計も外して、財布から金を抜き取ります。封筒を取り出し、これらを全て封筒の中に入れてしまいます。ここで封筒を示してから、封筒をビリビリに引き裂いてしまいます。封筒の中身は空っぽになっていて、中に入っていた物は…。(2/5)かなりのインパクトがあります。但し、これを演じるとなるとかなりのハードルを飛び越えていかなければなりません。演じるだけでも大変です。解説が無くても良いくらい面白いです。

・Magic Ranch…観客に1枚のカードを選んでもらい覚えてもらいます。するとテーブルにいつの間にか、おもちゃの卵が現れます。その卵を割ると、観客の選んだカードのミニカードです。そしてデックを見ると…。(3/5)おもちゃの卵の出現にはびっくりしてしまいました。解説も非常に細かいセッション形式で、もっと英語が理解出来たらなぁと。

・Through the Eye of The Needle…マジシャンは針と糸を取り出します。指に糸をぐるぐると巻き付けます。そして針の穴に糸を近づけますが、なんと針の穴の中に何本もの糸が通ってしまいます。(3/5)とりあえず不思議。そして解説を見てびっくりしました。マジック自体はそんなに難しくはありませんが、やっぱり大変です。

・The Tamed Card…同じ時間に選んでもらった同じカードをコレクションしている話をします。そして、そのコレクションを見せますが、今回観客が選んだカードとは違います。今選んだカードを変化させると言って、コレクションのカードと擦りあわせますが、コレクションのカードが変化してしまいます。次々に変化して、最終的には全て同じカードになってしまいます。(3/5)師のワイルドカードの手順です。ワイルドカードもこういった感じで観ると非常に面白いです。そして非常に不思議です。

・Two Cup Routine…非常に有名なカップ&ボールの手順です。カップは2つしか使用しません。(3/5)何故か私の周辺で、この手順を演じる人が多いのです。これだけ魅力的な手順であれば納得できます。かなり計算し尽くされた、完成された手順ですが、難しいです。

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