2009.04.01

3ボールトリックの全て

今週は長い…HIGEです。何というか、最近は色々と大変だったりして、なかなか寝る暇がありません。布団に入った瞬間に寝付ける人がうらやましい。最低でも30分くらいは眠れない状態が続いているのではないかと、経験から推測。たまに寒くて眠れなかったりするし、眠りも浅いような気がします。

Dsc_2003そんな訳で、ようやく完成したので、ようやく記事に出来るのが「マジック紳士-HIGE- 3ボールトリックの全て」のDVDです。近日中に発売される予定で、定価は2000円。どこのマジックショップで買えるのかは、近いうちに(もしかしたら明日にでも)告知させていただきます。買ってきたその日から、このマジックがすぐに開始出来るように、ボールとそれを入れる巾着袋も付属しています。収録時間は82分。ちょこっと見たけど、なかなかかっちょいい映像に仕上がってますよ。マジシャンはかっちょよくないですけど。

Dsc_1998収録した手順は、普段私が演じているパターンが1つ。更に、1つ目の手順をマニアックにしたパターンが一つ。ボーナストリックとして、クライマックスに全てのボールをでっかくするパターンが1つの、全部で3手順。基本、応用、おふざけといった感じでしょうか。最後のパターンだけ、付属のセットでは出来ないので、あくまでボーナストリックということで。角度にも弱いし、今までなかなか演じる場所も無かったし、こんな方法もあるよという紹介みたいになっています。

超極秘プロジェクトとして、水面下よりも深海にて、着々と準備をしていて、親しい人にも漏らすことなく作成していました。撮影をしたのは、2月の下旬辺りで、収録日数が2日かかっていますが、マジックのリテイクばっかりで、本当に申し訳なかったです…。緊張しましたよ。寒さで震え、緊張で震えてしまいました。パッケージデザインを頼んで、音楽をセレクトして、クレジットを調べたり等で1週間くらいかかりました。でプレスするのに、だいたい1ヶ月かかりました。と言うか、こんな物が世に出回ってしまって良いのかなぁと、完成してから思ったりして…。

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2008.01.11

ALCATRAZ PUZZLEからの脱出

Res06262何か偶然、本当に偶然にあの「ALCATRAZ PUZZLE」から脱出出来ました。苦節7ヶ月。屈折した解法により、囚われの鉄球を自由にしてあげることが出来ました。かなり長い間色々悩みましたが、これでようやく一つのパズルが終了した。がしかしそれはそれで始まりだったりするのです。でも個人的には何となく、いやかなりすっきりしない方法で脱出してしまったので、未だにもやもやしています。とりあえず出たかなぁという程度。理由は後述。

このパズル自体は、マジシャンが設計したとあって、マジックショップで購入したので、マジックに使えるかなぁと思っていましたが、出せなきゃ使えないことに気が付くのに、しばらくかかりました。で、マジシャンが設計した物なら、マジシャンなら解けるだろうと、色々な集まりに持っていったりしていましたが、誰も解ける人がいませんでした。もう、誰でも良いから出してみてという状況になっていたので、とりあえず本当に脱出出来るのかを、この目で確かめたかったのですが、それも叶わず。気が付けば年を越していました。他にも解いていないパズルはいっぱいあるけどね。

そんなこんなで紆余曲折がありましたが、これですっきりすると思ったら大間違いだ。というわけで禁断の解法を載せてしまおうかと思っています。基本的にパズルの解法は掲載することはありませんが、今回はちょっとだけ意味が違う。もちろん、解法なんか見たくないと思われる方は、これ以降のページを読まないで下さい。しかしながら、この記事のカテゴリを見て、ピンと来た方は読んでみて下さい。脱出方法は…。

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2007.03.15

アステルパーム

すごい画期的なコインのパーム方法を発見しました!誰にでも、ちょっと練習すれば出来ます。どんなに手の小さい人でも大丈夫。また手のコンディションにも左右されません。そしてなんと言っても角度にもばっちりです。そんな方法を思い付いてしまいました!その名もアスパルテームです。適当にコインを弄っていたら、こんな方法が見つかりました。詳しいやり方を以下に記述していきます。興味のある方はコインを持ちつつ、練習してみてください。

やり方は、まず右手の中指をピンと伸ばし、その上にコインを乗せます。このコインを親指と中指で挟みます。このポジションを便宜上アステライドポジションと呼びます。ここから手の裏に回すように親指で、人差し指と中指の間にコインを滑らせていきます。そして、アステライドポジションの状態から、コインが完全に見えなくなるまで、親指を動かし続けます。そうするとコインは完全に見えなくなります。その位置でコインの端を小指の側面に当てながら保持します。軽く親指はコインに触れているような感じになっていると思いますが、この状態のままで親指を離すとがっちり保持出来るはずです。やってみると判ると思いますが、既存のパームとは違うことが実感できるはずです。

ここではっきりと写真でも示せれば、話は早いし、こんなくどくど書かなくても良いのですが、指を動かしながら想像してください。そして、この技法の特徴として、手の平を完全に見せることが出来ます。逆サイドからの写真もさすがに載せられませんが、上のようなやり方をトレースしていただければ、きっちりと出来ると思います。思っている以上にがっちりと保持出来るのを実感します。なんで誰もこの方法を考えなかったのか不思議なくらい手に馴染んですっきりとパーム出来ます。

アスパルテームの状態で、色々なものを掴むことも出来るし、親指はフリーだし、手には何も隠し持っている印象を与えることもありません。まぁじっくりと見られると、さすがに無理がありますが、流れの中でスムースに行うことによって、完全にコインの気配は無くなります。アステライドポジションからのコインを滑らせる感覚を掴むまでは、若干難しいかもしれませんが、すぐに感覚は掴めると思います。

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2006.09.26

舞沢さんの夢

舞沢さんは悪井沢さんと一念発起して、起業しました。舞沢さんはお金に関しては欲がありません。自分の作ったものがたくさんの人々に役に立つのが嬉しい、そういった人でした。ちょっと悪く言うと、お金に無頓着でした。一方悪井沢さんは、お金に対してシビアで、常に儲けることを考え、お金に執着している、そういった人でした。

舞沢さんは、とても優れた頭脳を持ち、次々に特許を取得していきます。それとともに会社もどんどん成長していきます。そして、この特許を利用して、悪井沢さんがどんどんお金に替えていきます。そんな二人で起業した会社はみるみるうちに成長を遂げ、二人の会社は世界有数の会社になったのでした。

そんなある日、悪井沢さんが謀略を巡らし、舞沢さんが取得した特許を全て取り上げてしまいました。元々舞沢さんには、お金を儲けるといったことを考えていませんので、全て悪井沢さんにまかせていたのに、悪井沢さんが独り占めしてしまいました。そして会社はおろか、家、財産、全てを根こそぎ取り上げられてしまいました。これで悪井沢さんの思う通りに会社を運営させることが出来ます。周りの人間は舞沢さんがいて、悪井沢さんがいるからこそ会社も大きくなったのは、判っていましたが、もう悪井沢さんに口を出せる人間はいませんでした。そして、会社はさらに成長していくのでした。

一方、無一文になってしまった舞沢さんは、家も無く、外で暮らすことになりました。一日に食べるものにも困ってしまうような生活を余儀なくされました。こんな風に人に裏切られたので、人を信じることが出来ないくらいに舞沢さんの心は荒んでいたのですが、そこで同じ様な境遇の仲間と一緒に生活していくうちに徐々に心を開いていきます。そのような暮らしにも慣れ始めた頃に、ふと道端に鈍い銀色に輝く小さなバケツを見つけました。久しぶりにインスピレーションが沸いたのでしょうか、早速それを拾い上げて、いつものねぐらに持って帰りました。

舞沢さんが持ち帰ったその小さなバケツを丁寧に磨いていると、ふと空中に、キラキラ光るものを見つけました。なんだろうと思って手を伸ばすと、それは突然固形物に変化しました。空中に光る何かが、銀色に輝く硬貨に変化したのでした。そして、周りを見渡してみると、キラキラキラキラと空気が輝いています。まるでダイヤモンドダストのように。舞沢さんが手を伸ばして、空中を掴むと、銀貨がとめどなく溢れてきます。銀貨をチャリーンとバケツに入れても入れても、これでもかというくらい溢れてきます。とりあえずバケツがいっぱいになったところで、キラキラしたものも見えなくなってしまいました。

この時のことを舞沢さんは仲間の富士枝さんに話しました。舞沢さんは就職をしたいという富士枝さんに全ての銀貨を譲ってしまいました。仲間はとても感謝して、パリッとしたスーツを購入し、無事に就職できました。仲間が就職できたことに舞沢さんはとても喜びましたが、決してこのバケツを自分のためには使用しませんでした。この現象が起きると、仲間に銀貨を譲り、ここから旅立っていく仲間を見るのが舞沢さんにとっての喜びでした。決して自分のためには使うことはありませんでした。この頃から、舞沢さんの荒んでいた心も、氷解していくのでした。

そんな時、悪井沢さんの会社は、強引に事業を広げながら、舞沢さんの財産を食い潰していくという悪循環に陥っていました。徐々に売り上げも落ちてきてきますが、なんとか踏み止まることが出来ました。そこで頭角を現してきたのが富士枝さんでした。そんな富士枝さんに、悪井沢さんが気が付かないはずがありません。ある日、悪井沢さんは富士枝さんと面談をすることにしました。そこで富士枝さんから聞いた話にビックリ仰天したのは言う間でもありません。

そこで悪井沢さんは、なんとかして舞沢さんを探し出そうと、仕事もほっぽり出し、四方八方に手を尽くし、舞沢さんを探し当てます。その間は富士枝さんが会社の全権を任されていました。数年ぶりに再会を果たす二人ですが、悪井沢さんの方は少しだけ老けた感じがしますが、舞沢さんの方はまるで別人です。それはそうです。もう何年も家も無い暮らしをしていたのですから。舞沢さんは悪井沢さんをすぐに認識することが出来ましたが、悪井沢さんは舞沢さんの変わりように戸惑いを隠せません。しかし、金の出てくるバケツのことがあり、冷静に努めながら、なんとか秘密を探り出そうとして、話を切り出しましたが、舞沢さんはあっさりとその話を教えてしまいました。

バケツを磨きながら、空気がキラキラとしてくると、舞沢さんの手が空中を掴むと、一瞬でそれは銀貨に変わります。チャリーン、チャリーンとバケツにどんどん入れていきます。バケツいっぱいに繰り返した後、悪井沢さんにバケツの中身を渡そうとしたその瞬間、悪井沢さんはバケツごと奪いとって、脱兎の如く駆け出して、その場から立ち去ってしまったのです。しかし舞沢さんは特に慌てる様子も無く、その場に立っているだけでした。

秘密のバケツを手に入れた悪井沢さんは、会社の自分の部屋に戻ります。バケツの銀貨を眺めながら、独り悦に至ります。そして、先ほど目の前で見た舞沢さんと同じ動作を行います。バケツをどんどん磨き始めますが、ちっとも変化は起きません。磨き方が足りないんだと思った悪井沢さんは、力を込めてバケツを磨くと、突然バケツから煙がもうもうと吹き出てきました。そして煙を掴むと、今度は金貨に、紙幣に、札束になっていきます。どんどん掴んでお金に埋もれていく自分に嬉々としながら、どんどんバケツを磨いて、どんどんお金に変えていきます。そして本当にお金に埋もれて、息が出来なくなってしまいました。

異変に気が付いた富士枝さんが、社長室を開けると、何故か銀貨がいっぱいのバケツを抱きしめたまま息を引き取った悪井沢さんがいました。富士枝さんには訳がわかりませんでした。悪井沢さんはきっとバケツから出た煙を見て、幻覚でも見ていたのでしょう。そして、その煙を吸い続けていたことによる呼吸困難で息を引き取ったのでした。

そして会社はそのまま富士枝さんが引き継ぐことになり、さらに舞沢さんも呼び戻して、今度は二人で会社を大きくしていくことを誓うのでした。バケツは会社の金庫の奥にしっかりとしまわれています。近い将来、舞沢さんがこの秘密を解き明かすだけの知識を身に付けた時に、その金庫の扉は開かれるのです。舞沢さんはこのバケツの秘密を解き明かすことを夢見て、日々仕事に明け暮れるのでした。

マイザーズドリームという空中からコインをたくさん取り出してくる、有名なマジックがあるのですが、確かこんなストーリーが付いているはずです。えっこんなのではないですか。もう、そうなんですか。妄想です。こんなくだらないのを書くのに2時間くらいかけてしまった…。

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