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2006.05.13

ほんものの魔法使

ポール・ギャリコ著の「ほんものの魔法使」です。少し前に復刊されたのを機にようやく読むことができました。ファンタジー小説なのでしょうが、なんだか非常に良質の童話を読んだような感じです。マジシャンにとっては非常に有名な魔法都市マジェイアのお話です。マジェイアの魔法都市のマジェイアさんのハンドルネームの由来になったのは有名な話。かく言う私もそこでこの本の存在を知り、読んでみたいなぁと思っていた次第です。

もう40年も前の本なので、内容が古いのは否めませんが、現在に通じるものも多々あります。高い城壁で都市を囲んでしまうところなんか、閉鎖的なマジック界を象徴しているかのよう。現在はまたちょっと状況が違うのかもしれませんが、マジックの性質上仕方ない部分かなぁ。また、マジェイアの魔術師名匠組合内の権力争い劇も、現在もどこかの組織で我々の見えないところで確実に行われているでしょう。

内容は、”ただのアダム”と”ものいう犬モプシー”が、魔法都市マジェイアにやってきて、アダムの「ほんものの魔法」によって巻き起こる騒動を描いています。ほんものの魔法を見抜こうとする手品師達が個性豊かに生き生きと描写されています。実際にほんものの魔法を見たら、どうやっているかを知りたくなるのは判ります。がしかし魔法は魔法として存在しているのです。こういう風に思っていた方がきっと面白い。物語の中で、あたりまえのことを魔法として、アダムが説いているのですが、妙に納得できるのです。牛からミルクが出るとか、どんぐりが大きな木になるとか、よーっく考えてみると確かに不思議。世の中にはまだまだ不思議で満ちているのです。そしてモプシーが非常に素敵な相棒として、活躍しています。こんな相棒欲しいです。話も出来るし、相談も出来るし、危険も察知してくれるので、本当にいたら楽しいだろうなぁ。

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